論文要約:高齢者における標準化バコパ抽出物の認知機能、不安、うつへの影響
- infobacopa
- 7月12日
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✅ 論文情報
著者:Calabrese, C., Gregory, W. L., Leo, M., Kraemer, D., Bone, K., & Oken, B.
掲載誌:Journal of Alternative and Complementary Medicine
巻・号・年:Vol. 14, No. 6, 2008, pp. 707–713
✅ 研究目的
この研究の目的は、標準化されたバコパ・モニエリ抽出物が、高齢者の認知機能・不安・抑うつに与える影響を明らかにすること。
✅ 方法
対象者:健康な高齢者76名(平均年齢62歳)
研究デザイン:無作為化、二重盲検、プラセボ対照
介入内容:バコパ抽出物(KeenMind®、300mg/日)を12週間摂取
評価指標:神経心理テスト(記憶力、学習能力)、不安・うつ尺度(BAI, CESD)など
✅ 主な結果
言語性記憶と学習能力が有意に向上(Delayed recall テストなど)
不安感(BAIスコア)が有意に減少
抑うつ症状(CESDスコア)は改善傾向にあったが、有意差は確認されなかった
有害事象は少なく、安全性も高かった
✅ 結論
バコパ・モニエリ抽出物は、健康な高齢者において、記憶力の改善と不安の軽減に有効である可能性が示された。加齢に伴う認知機能の自然な低下への対処や、心の健康の補完的支援として有望である。
✅ コメント
この研究は、中高年層への効果を示した代表的なヒト臨床研究の一つであり、記憶力だけでなく情動面(不安)の改善が確認された点が特徴です。自然由来の安全な認知機能サポート素材として、今後の高齢化社会における活用が期待されています。
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