論文要約:注意欠陥多動性障害(ADHD)を持つ児童に対するバコパ・モニエリの有効性の評価:予備的研究
- infobacopa
- 7月12日
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✅ 論文情報
著者:Goswami, U., Singh, A., & Garg, A.
掲載誌:Journal of Alternative and Complementary Medicine
巻・号・年:Vol. 17, No. 6, 2011, pp. 543–547
✅ 研究目的
この研究の目的は、注意欠如・多動症(ADHD)を持つ児童に対するバコパ・モニエリの有効性と安全性を予備的に検証すること。
✅ 方法
対象者:ADHDの診断を受けた児童31名(8~10歳)
研究デザイン:非盲検、単群、前後比較型のパイロット試験
介入内容:標準化バコパシロップ(225mg/日相当)を12週間摂取
評価項目:臨床的観察と保護者・教師による行動評価(記憶、学習、注意、衝動性など)
✅ 主な結果
85%の児童で全体的な改善が報告された
特に「注意力」「記憶」「認知処理速度」「学習能力」に改善がみられた
副作用は軽度(軽い胃部不快感など)で、忍容性は良好
教師と保護者の両者から肯定的な変化が認められた
✅ 結論
バコパ・モニエリは、小児ADHDにおける注意力・記憶力・学習機能の改善に有望な天然成分であり、副作用も少ないことから、補完的なアプローチとしての可能性が示された。
✅ コメント
この研究は、ADHDという神経発達症に対するバコパの臨床応用可能性を示した初期のエビデンスです。薬物療法に抵抗がある家庭や、補完代替医療に関心のある親にとって、安全性の高い選択肢として注目されています。
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