論文要約:健常な成人におけるバコパ抽出物の継続摂取が認知機能に及ぼす影響
- infobacopa
- 7月12日
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✅ 論文情報
著者:Roodenrys, S., Booth, D., Bulzomi, S., Phipps, A., Micallef, C., & Smoker, J.
掲載誌:Psychopharmacology
巻・号・年:Vol. 159, No. 4, 2002, pp. 320–326
✅ 研究目的
この研究は、バコパ・モニエリ抽出物の継続的摂取が、健康な成人の認知機能にどのような影響を与えるかを検討することを目的として実施された。
✅ 方法
対象者:健常な成人20名
研究デザイン:無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
介入:バコパ抽出物 300mg/日を12週間摂取(その後ウォッシュアウト期間を設けてプラセボ群と交代)
評価:言語性記憶(delayed recall)、学習速度、作業記憶、注意力などを評価する神経心理学的テストを実施
✅ 主な結果
記憶保持力(遅延再生)はバコパ群で有意に改善
学習速度(new information learning)は改善しなかった
作業記憶や注意力への効果は確認されなかった
副作用は軽微で、安全性は良好だった
✅ 結論
バコパ抽出物は、健康な成人において記憶の保持能力(特に長期記憶)を高める可能性があるが、新しい情報の学習速度には明確な効果は見られなかった。記憶力のサポート素材としての実用性が示唆された。
✅ コメント
この研究は、バコパが記憶の「定着力(保持力)」に特化して作用する可能性を示した重要な知見です。バコパが即効型ではなく、継続摂取による蓄積型の脳機能サポート素材であることも確認されました。
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