論文要約:パーキンソン病患者への応用(2022)
- infobacopa
- 7月13日
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論文概要:「Bacopa monnieri in Patients with Parkinson's Disease: A Pilot Study」(Fuentes dos Santos et al., 2023)
📄 論文情報
掲載誌:Journal of Medicinal Food
タイプ:介入型、二重盲検、並行群、ランダム化プラセボ対照パイロット試験
対象:軽度〜中等度パーキンソン病患者20名を、バコパ抽出物225mg/日または450mg/日群、またはプラセボ群に割り付けMDPIPubMed+2ヨーロッパPMC+2Reddit+2
⚙️ 方法
投与期間:90日間(30/60/90日の評価あり)
評価項目:
運動症状(定量的測定)
Parkinson’s Disease Quality of Life(PDQL)スコア(感情・社会機能含む)
患者背景データ(年齢・体重等)
📊 主な結果
運動症状や社会機能には有意差なし
450 mg/日群で感情的側面(PDQL Emotional)が時間依存的に改善傾向
投与30日では生活の質と運動機能の強い相関が見られたが、60/90日では中等度の相関に留まったPubMed+1ESCOP+1
✅ 結論
バコパ抽出物は、パーキンソン病患者の感情面のQOL改善に有望である可能性あり
他の臨床指標(運動・社会機能)では明確な効果は示せず
小規模パイロット研究のため、十分な統計パワーを得るためのさらなる大型RCTの実施が必要
🔍 補足研究情報
動物モデルでは、バコパがα-シヌクレイン凝集の抑制、ドーパミン神経保護、酸化ストレス・炎症の軽減に効果ありとする報告も多数
シンプルな効果指標だけでなく、情動QOLの評価を取り入れた試験設計が特長的です
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